のんびり寄り道人生

何とかなるでしょ。のんびり生きましょう

NHKラジオ『音の風景』

 NHKラジオで『音の風景〜五分間のサウンドトリップ〜』を聴いた。高橋さとみアナウンサーの、品のある落ち着いたナレーションと、今回の主役である赤ちゃんや子供たちの元気な声に、しばし癒された。

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音の風景とは | NHK ONLINE 音の風景

リスナーのみなさんを音だけの世界にお連れします。
想像をかきたて、記憶を呼び覚まし、心を潤す音の数々。
音響デザイナーが録音機をかつぎ現場に飛び出し、最小限のナレーションで構成する5分間の音の旅をお楽しみ下さい。
きっと「音に耳を傾ける楽しさ」を味わっていただけます。

 今回の取材先は「奄美海開き サンガツサンチ~鹿児島~」。※2018年8月6日(月) 午後0:00まで以下のサイトで聴けます。

nhk.jp

 鹿児島県の奄美大島では、旧暦3月3日に当たる日に海開きが行われるそうだ。朗々と詠み上げられる神主の祝詞が終わると、法螺貝の合図で海開きとなる。この日を待ちに待っていた小学生たちが一斉に海に向かって駆け出していく。ザーァッという波の音に混じって、子どもたちの興奮が伝わってくる。

 さらに、この日は桃の節句でもあり、初節句では女児の足を海や水につけて無病息災を願う風習があるらしい。いきなり海水に足を浸けられたのだろう。びっくりした乳児が泣き崩れている。「フゲェ〜、アァ~~~ギヤャァー」顔を真っ赤にして全身で泣き叫んでいる様子が目に浮かんで来る。そんな我が子を抱きかかえながらも「ハハハハハッ」と笑いながら「大丈夫!大丈夫!」と若い母親があやしている。日頃の育児は大変だろうが、我が子の”反応”が愛おしくて堪らないのだろう。映像はなくても”愛情”が伝わってきた。だが、時代を経れば、いずれ”虐待”の名の下、こんな風習も絶えてしまうのかもしれない。また、わざわざ男児を女装させてまで、この風習を強行した母親が紹介されていたが、これまた”アウト”になるのだろうか?

 三味線を伴奏に、朗々と歌い上げられる地元の民謡が流れる、エンディングのナレーションを迎える。

奄美では、この旧暦の3月3日を”サンガツサンチ”と呼んで親しんで来ました。海を大切に想い、子供の健やかな成長を願う。奄美海開きです。

 映像がないことで耳が研ぎ澄まされる。何気ない”奄美の日常”が想像力で再現される。※一部、番組制作の裏側(取材の風景)は”番組あれこれ | NHK ONLINE 音の風景”で紹介されている。