のんびり寄り道人生

何とかなるでしょ。のんびり生きましょう

Speechnotes

 最近、音声入力(技術)に注目している。一時、SiriAlexaなどスマートスピーカーが流行っていたことは知っていたが、いまいち必要性・有用性を感じなかったため、音声入力機能についても同様に思い、それほど関心を払ってこなかった。だが、このところ勝間和代氏のブログを読んでいて、音声入力の有用性について、かなり身近に感じられるようになった。私は、いわゆるカツマーではないが、彼女の超・合理的な考えは(自身に取り入れるかどうかはさておき)好きな方であり、時にマニアック過ぎる、彼女のこだわりも、思考実験として面白く参考になる。音声入力について言えば、例えば、iPhoneWindowsではなく、Androidに付随している音声入力機能が、ダントツに使えるレベルらしい。また、このSpeechnotesというウェブサイトのディクテーション(書取り)機能も、彼女のブログ内で紹介されて初めて知ったのだが、なかなか利便性が高く、入力精度も非常に素晴らしい。

speechnotes.co

(同サイトより機能などのまとめ)

  • 無償で無制限で利用できる
  • Chromeブラウザ内で(オンラインで)完全に動作する
  • リアルタイムで文書を自動保存する
  • Googleドライブ(クラウド保存)またはダウンロードで文書をエクスポート※ブラウザを介して自分のコンピュータに全てのデータを保存ため、他のコンピュータからはアクセスできない
  • ワンクリックで電子メール送信やメモの印刷も可
  • ログイン情報の登録不要
  • ソフトウェアやアプリケーションのインストール不要
  • メモがたまりすぎると一時保存領域がなくなる可能性がある

 このブログも、このディクテーション機能を使って骨子を下書きした後、細部を修正して書いている。静かな部屋で、性能の良いマイク(パソコン)であれば、ほぼ100%、音声を拾ってくれた。試しに、職場でも何人かに声をかけて発声(入力)してもらった。だが、残念ながら私ほどの再現性は確認できなかった。

 「〇〇さん(私)は、ハキハキ話すし、声が大きいからね~」と皆が口をそろえた。まるで模試でA判定を取った子が、本番の入試で頭が真っ白になってしまったかのように、次々と変わる発生者特有の音声を拾えず、ただ点滅するばかりのカーソルを、苦笑いしながら眺めた。

   音声入力に関わる技術開発の進歩を身近に感じ、ひどく感動したのだが、少なくとも職場では誰一人共感者が現れなかった。。。それも残念ではあったが、何気に自らの「大声」を指摘されたことが軽くショックだった。。。『もしかして聞かれてまずいことが”筒抜け”だった!?』と思うと、落ち着かない気分になった。過去に放った悪態を回想した。。。

 それにしても、これほど楽に、なかなかの精度でテキスト化してくれるのであれば、仕事でも積極的に活用できるのではないだろうか?例えば、私は会議で議事録を作成することがあるのだが、これまでは①会議中にメモをとるだけでなく、②レコーダーで音声を記録しておき、後日レコーダーの音源を聞きながら、メモを元に会議の内容を③要約していた。だが、今後は会議の冒頭からSpeechnotesを立ち上げ音声入力機能をONにしておけば、自動的にテキスト化される。なので、マイクの方向を正しく定め、適宜テキストファイルをエクスポートしておけば、私は議論に集中し、要点の把握に専念できる。後日、議事録を作成する段になって、自動入力されたテキストを元に、要点をリストアップし、議事を整理することが可能だ。(作業時間の短縮が大幅に見込まれる)。たとえテキストに誤変換・入力漏れがあったとしても、記憶を元に正しい情報の復元は可能だろう。どうしても不明な点があればレコーダーで該当箇所のみ確認すればよい。音声入力のソフトウェア・アプリケーションが、声質や発話法を問わず100%に近い認識をしてくれれば、AIの登場を待たずとも、人間による文字起こしの仕事は消えるかもしれない。計算は計算機に任せて、その分人間は別のことをすれば良い、と思うので全く悲観はしていない。

 職場ではこのところ新人さんが増え、彼らへの指導や全体のマネージメントなど担当業務が増えつつある。彼らとのコミュニケーションは新鮮で楽しく、任されている仕事にもやりがいを感じている。だが、うっかり油断すると、仕事にのめりこみ過ぎて、昔のようなハードワーカーに戻ってしまいそうだ。そのため、現在、業務の見直しや効率化を着々と進めている。果たして音声入力技術が実務に堪えうるかどうか、自分の担当業務でも積極的に検証してみたい。

 日々、新しい技術やアイディアがメディアで紹介されている。記事の書き方が上手いのか、中には、それらがもたらす”未来”について、すっかり見通せたように感じる瞬間がある。詳細が分からなくても何だか「これはイケそう!」な予感がして、ワクワク胸が躍る。例えば、世界各国で社会実験が繰り返されているベーシックインカム(最低所得保障)制度や、仮想通貨で有名なブロックチェーン技術(分散型台帳技術)の活用などは、人間の生き方を根本的に(良く)変えてくれそうな予感がしている。立ち会えるかどうかは分からないが、近未来が楽しみだ。

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