のんびり寄り道人生

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ロック・ミュージカル映画『ジーザス・クライスト・スーパースター』

 1976年ビージーズ(Bee Gees)が提供した楽曲「Love Me」を、しっとりと歌いあげる日系アメリカ人のシンガー・ソング・ライター/女優であるイヴォンヌ・エリマンの良さを知ったのは、ここ最近のことである。

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 1978年同じくビージーズより「If I Can't Have You 」が提供され、全米1位、全英4位などを記録したそうだ。私は両曲ともビージーズのリードボーカル、バリー・ギブ(Barry Gibb)のファルセットが効いたバージョンでしか知らなかったので、初耳の頃は少々違和感があったのだが、何度か繰り返して聴いていると、こちらもなかなか心地良い歌声で、ここ最近特に気に入っている。

 さらに彼女について調べていて驚いたことがある。お気に入りのロック・ミュージカル映画ジーザス・クライスト・スーパースター』 (1973年に公開された Jesus Christ Superstar)において、彼女がマグダラのマリア役を演じていたのだ。これまで全く気づかなかった…。

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 本作は聖書を題材にイエス・キリストの最後の7日間を描いている。第31回ゴールデングローブ賞作品賞にノミネートされ、日本でもリバイバル上映されるなど批評家や観衆の間では高く評価されている。だが、公開当初はあまりの奇抜さに(例えばイエスを神聖視しない描き方、砂漠の遺跡がロケ地として使用されたこと、有色人種で彩られた配役など)、キリスト教団体から猛反発があったらしい。しかも、本作の元となったオリジナルアルバム(LPレコード)の作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーAndrew Lloyd Webber)氏は映画版の演出をひどく嫌っていたそうだ(ウィキペディアより)。ちなみに日本では劇団四季によるものが有名だが、浅利慶太氏のオリジナル演出であり、ほぼ別物らしい。

 思い起こせば、この映画版を初めて観たのは高校生の時である。ある日、世界史の先生が授業中にビデオ上映で見せてくれたのだが、当時は『なんじゃ、これ?』と目が点になっただけで、感想らしき言葉すら思い浮かばなかった。友人たちとも「(大学入試に向けた授業もせんと)何で、こんなつまらん映画を(先生は)見せはるんやろ?意味わからん…」と、皆でブーブー文句を垂れていた記憶がある。しかし、大学生になってから世界のベストセラー”聖なる書”に興味を覚え、何度か旧約聖書(ざっくり言うとイエスが生まれる前の話)と新約聖書(ざっくり言うとイエス・キリスト以降の話)を読んでいたせいか、予備知識を持ってから映画を観ると、聖書の史実だけでは味気ない人物像が立体的に浮かび上がってくるので、(映画版の解釈に賛同するかどうかはさておき)本作の世界観にどっぷり浸かって愉しめるようになった。

 最近は単調な仕事をする際に本作のサウンドトラックアルバムをイヤホンで繰り返し聴いている。間近に迫った締切に向けてモチベーションを上げて作業効率を高めるため、ちょっとクドいくらいのイントネーションが私にはちょうど良い。(なかなか集中させてくれない同僚のおしゃべりを”やんわり断つ”意味もあるのだが、、、同僚は黙々と作業出来ない質なのか、イヤホンをしていても放置してもらえないのが目下の悩みである…)。

 それにしても、存在感溢れるイスカリオテのユダ役のカール・アンダーソン (Carl Anderson)の歌唱力と演技力は凄まじい。58歳で早逝されたのが、実に惜しい。

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※【閲覧注意】最後にややショッキングな映像ありyoutu.be