のんびり寄り道人生

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Gipsy Kings Live at Kenwood House in London

ok.ru

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 DVDでGipsy Kings Live at Kenwood House in Londonを観た。緑豊かな野外フェスの開放空間で、フラメンコギターと力強い歌声に身を委ねながら観客たちが一人二人と自由気ままに踊り始める。最初はリラックスしていた観客たちも演奏が佳境に入ると、ほとんど全員が音楽に合わせて踊っていた。大きなグルーブ感、一体感に心地よく包まれて、演奏に集中していたメンバーたちからも、時折、笑みがこぼれ落ちた。

 これまでGipsy Kingsの音楽をじっくり聴いたことはなかったが、さすが世界を一世風靡した実力派アーティストだ。作業用BGMとして片手間に鑑賞することを諦め、彼らの演奏にすっかり魅了されてしまった。

 そして演奏が終盤を迎えた頃、ふと彼らが歌っている言語が何か気になった。「時々、英単語も聴こえるけど、大部分はスペイン語かな?」とアタリをつけていたが、DVD特典のBiographyによると、ジプシー語が訛ったものだという。さらにインターネットでいろいろ調べてみると、彼らがジプシー(フラメンコ)の豊かな文化をルーツとしたバンドであり、世界的に有名になったのはクロード・マルチネス(Claude Martinez)というプロデューサーの貢献があったようだ。マルチネスは、彼らのフラメンコを基調とした音楽に、ポップスやロックなど現代的な音楽の要素を加え、人々に受け入れられやすくしたのだろう。

ジプシー・キングス - Wikipedia

DVD Biography抜粋:

南フランスのアルルやモンペリエなどの、ジプシー集落からやってきたジプシー・キングスは、レイエス家(カヌート、ニコラ、ポール、パチャイ)とバリアルド家(ディエゴ、パコ、トニーノ)のシンガーとギタリストによって構成されている。リード・ボーカルのニコラ・レイエスは、マニタス・デ・プラタと共に60年代と70年代に100万枚以上のレコードセールスを記録したフラメンコ界の巨匠ホセ・レイエスの息子である。バンドの力強いギターと情熱的なボーカルはルンバ・フラメンカとして知られる伝統的な音楽のトレードマーク。アフリカに起源を持つルンバは、奴隷売買を通じてザイールからキューバへ、そして世界中へと伝播し、バルセロナでジプシーに受け入れられた。