のんびり寄り道人生

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植樹記念日

 冬の間、土の中で眠っていた庭の植物たちが芽吹き始めた。じわじわと昨年の感動が甦ってくる。蜘蛛や蚊など害虫にも煩わされず、容赦なく照り付ける陽射しに身体が汗ばむこともない。庭いじりには絶好の季節がやってきた。これまで仕事の忙しさやケガにかまけて放置して荒れたままの庭を何とかしようと、ようやく重い腰をあげた。

 目隠しのため隣家との間に設置した、よしずの強風対策を終えたら、見栄えの良い生垣として(スマラグもしくはスマラフトという)ニオイヒバの苗木を庭に植えることにした。

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樹木写真-ニオイヒバ‘ スマラグ’(エメラルドグリーン)-

 苗木に付いていた「植え方メモ(※以下参照)」を参考に、慣れない手つきで、赤茶色にさび付いた鍬を振り上げた。

庭植えの植え方(一例)

※根付け後、1年間(特に夏場)は、こまめに水やりをしましょう。

  1. 根鉢(土が付いた、苗木の根の部分)よりも、ひとまわり以上、大きい穴を掘る。もし苗木に麻布が巻いてあれば外しておく。
  2. (庭の土壌の状況に合わせて土壌改良するために)堆肥、有機配合肥料などを入れ、庭の土とよく混ぜる。
  3. 掘った穴の中央が少し高くなるように、掘った土を埋め戻す。苗木を載せてみて「苗の根元」と「地表面」の高さが同じになるよう埋め戻す土の量を調節する。
  4. 掘った穴に2/3ほど土を入れる。
  5. 根と土の隙間がなくなるように根鉢周辺の土を細い棒で突きながら水をたっぷり注ぐ。(水ぎめ、という非常に重要なポイントらしいが、イマイチよく分からないので、省略。とりあえず、こまめに水やりをすることにした)
  6. 水がひいたら残り1/3ほど土を入れ、足で土を軽く踏みつける。
  7. 苗木の周辺に水が流れてしまわないように円形に土を盛り(水輪というそうだ)、乾燥を防ぐために根元にわらなどを敷く。倒れそうな時には支柱も付ける。

※別のやり方。図入りが分かりやすいallabout.co.jp

 両足で踏ん張って固い地面を掘り起こすのは、思っていた以上に腰の筋力が要る作業だった。。途中で投げ出しそうになるのをグッとこらえ、何とか複数本の苗木を植え終えた。ついでに生い茂ったヤツデ(天狗の羽団扇みたいな形の葉)を剪定し、あちこちに茂った雑草を軍手でむしり取った。風で舞い込んだゴミ(なぜか銀色のスプーンまで見つかった…)を拾い上げ、ゴミ袋に入れた。

 ひととおり作業が終わった頃、もう日は沈んでいたが、不思議と疲れは感じなかった。いつの間にか作業に集中していたせいか目覚めたようなスッキリ感が心地良かった。

 土埃で汚れた衣服をお湯で洗濯しながらシャワーで身体の汗を流した。湯上りの夕食は、お気に入りの圧力鍋と蒸し器で蒸した新じゃがだ(塩だけで美味しい!)。昨年漬け込んだ、甘さ控えめの梅酒と一緒にお腹を満たしたら、気分まで満ち足りていく。『あぁ、なんて幸せなんだろう』と、しみじみ感じたから、今日を植樹記念日としよう。

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